孤立

2/9
22人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
「ん……」 昭太は目を覚まし、眠たい目をこすった。 「……ぁあっ!! 義之の野郎……」 昭太は義之に気絶させられたことを思い出した。 ふと昭太は傷ついた拳が目に入った。 「………まぁ許してやるか。」 昭太はベッドから起き上がり下に行った。 「オイ馬鹿義之ぃ!!」 昭太は階段を下りながら叫んだ。 「あれ?居ない……」 一階には誰もいなかった。 「オーイ、誰かぁ!!」 昭太が叫んでも返事はない。 「ったく何が…。 ん?」 昭太は一つのボイスレコーダーがテーブルに置いてあるのを見つけた。 「あいつらかな…。」 昭太は再生した。 『これを聞いてるってことは目を覚ましたんだな?』 (高明の声… さすが高明...頭が切れてる。) 『義之達は俺達B.Fが拉致させてもらった。』 「はぁ!?」 昭太は思わず声を出す。 『いいか…… お前が目指すのは札幌だ。 札幌のテレビ塔で待っている。』 ボイスレコードはそこで切れた。 「わけわかんねぇ………」 昭太は一人居間に立ち尽くしていた。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!