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周りに居た大量のゾンビたちはすっかり居なくなり、昭太たちはこの先のことを考えた。
「それにしても昭太すごいな……
お前戦ってるとき化け物かと思ったぞ?」
泰斗は笑いながら昭太を叩いている。
しかし昭太はかなり迷惑そう。
確かに色々なもの背負ってるからなぁ……
みんなのためにも死ぬわけにはいかない……
「どうしたの?
難しい顔してるよ?」
沙織が昭太の俯いた顔を覗いてきた。
昭太はそれに少し驚いたが、すぐに泰斗と話す。
「それより、やす兄たちは静かに隠れてた方がいいよ……
俺は先を急ぐから…
沙織さんはやす兄と一緒に行動すれば安全だからここでお別れ。」
昭太はそう言うとさっき居た家の車を取りに行った。
「待てって昭太!!
お前はどうすんだよ…」
泰斗が昭太の肩を掴み、昭太の歩みを止めた。
「札幌に行って友達を助ける。
だから2人には関係ないから迷惑かけたくないんだ……」
昭太は泰斗を振りほどいてまた歩み始めた。
泰斗は軽くため息をついて大きく息を吸った。
「昭太ぁぁ!!
俺たちも連れてけバカやろぉぉ!!!」
泰斗は昭太に向かって叫んだ。
「バカ……っ!
またゾンビが寄ってくるだろ…」
泰斗の背後にリッカーが寄ってきていた。
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