プロローグ

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「う、うん……」 琴葉は僕より大分頭が良い。 僕の通う低偏高に何で来たのか不思議でしょうがないくらいに。 僕はいつも思うんだ……琴葉は僕を見下して優越感に浸るために来たんだ、と。 そんな事感じていても、僕は先々行く琴葉の後ろに置いて行かれない様に着いて行く。 「全くあんたってホント情けないよね!!普通男のあんたが前で私をエスコートするものでしょ!?」 靴を履き替えて住宅街に佇む我が校の校門を出た所で琴葉が振り向いて僕に言ってきた。 『情けない』そう言われるのはやっぱり悔しいけど、何も反論できない……。 「ご……ごめん……」 「あ、謝るぐらいなら行動に移しなさいよ、バカ」 そう言うと琴葉はまた先々行ってしまった。 僕は小走りで追い着いて、また後ろを歩く。情けない……
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