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『ほら。出来たぞ。』
アクロニアの東平原。冒険者たちの憩いの場として設けられたテーブルとベンチ。そこに座っていたアルケミストの青年は、目の前に頬杖をしながら自分を見つめる少女にそう呟いた。
『サンキュ!』
青年から紫色の液体が入った小さな小瓶を受け取った少女は、嬉しそうにお礼をした。
『しっかし、こんなことも出来るなんてガル兄も器用だね。』
テーブルの上に広がるビーカーやフラスコ、試験管等の道具を丁寧に手入れをし、カバンにしまい込むガルニチュールに少女は深くため息をついた。
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