As anliy

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冬の乾いた風が吹くとても冷える。『寒いな~』田村が手をこすりあわせて温める。『冷えるよね』笑いながら亜紀も手をこすりあわせた。亜紀の指に指輪がはまっていた。指輪の中心にダイヤがついている。『きれいだな』林が指輪を指差して言った。『うん、この指輪は私が本当に好きになった人にあげるんだ』そう言ったあと亜紀の顔が少し寂しげに見えた。 『亜紀、いったいお前っ…』山本の言葉を遮るように亜紀は言った。『観覧車のろよ』
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