花は咲き月が照らす

2/2
前へ
/22ページ
次へ
観覧車に乗り込む。とても亜紀と保田が嬉しいそうだ。『こ、こぇー』山本は高いところが苦手らしく足が震えている。『ばかじゃん』亜紀は大声で笑いだした。保田と林もつられて笑った。亜紀といるとみんな笑顔になれた。 時間は過ぎて解散することになった。『じゃ楽しかったぜ』林と保田は帰って言った。『お前家どこだ?』山本が聞くと『ないんだ…』と悲しげに下を向いてしまった。『じゃ俺の家来いよ』山本が亜紀の肩を叩く。『仕方ないから行ってやるよ』亜紀が山本の腹をつついて言った。『はぁ停めてやんだろ!このバカ』山本がふざけて亜紀を追いかけた。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加