恋心

16/20
前へ
/50ページ
次へ
21歳のあたしと、18歳の佐伯拓真。 互いに存在は知っていながら、数週間前に出逢った。 この世界に入って、あたしは桜井雅人の愛人になり、 やがて傲慢になった。 こんなあたしを、たった数日間で変えていこうとする拓真。 浜辺へと伸びるこの坂道が、あたしは永遠に続けばいいと思ったの。 午後4時をまわった太陽の日差しは、まだまだ輝いている。 水面を反射した光が眩しくて、あたしはサングラス越しから拓真を見つめた。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加