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21歳のあたしと、18歳の佐伯拓真。
互いに存在は知っていながら、数週間前に出逢った。
この世界に入って、あたしは桜井雅人の愛人になり、
やがて傲慢になった。
こんなあたしを、たった数日間で変えていこうとする拓真。
浜辺へと伸びるこの坂道が、あたしは永遠に続けばいいと思ったの。
午後4時をまわった太陽の日差しは、まだまだ輝いている。
水面を反射した光が眩しくて、あたしはサングラス越しから拓真を見つめた。
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