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あたしの視線に気付いた拓真が、照れながら言ったわ。
「俺、真琴さんのファンだったんっすよね。」
あたしは驚き、拓真の次の言葉を待った。
そしたらねっ、拓真がまたズルい笑顔でこう言ったのよ。
「憧れの真琴さんと共演出来るって聞いて、俺、超嬉しくってさぁ。
沖縄のロケが決まった時も、実はドキドキしながら飛行機に乗ったんっすよ。」
無邪気に笑う拓真。
あたしは嬉しくて繋いだ手を強く握りしめたの。
それからビーチに着くまで2人とも黙り込んで歩いたの。
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