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~杏奈 Side~
パーティー会場には、いろんな会社のお偉方やら、テレビで見た顔、前にパーティーで見た顔など、人だらけ(笑)
挨拶まわりだけで疲れそう……
司会『それでは、これより、月城家、楠家婚約発表パーティーを開催します。まずはご挨拶をお願いしたいと思います』
司会者の言葉に、会場前方に設置されたテーブルへと向かう。
そこに、(朔父)(朔)(私)(父)の順に座る。
司会『では、月城家長男、朔夜様よりお願い致します』
朔『皆様、本日はお忙しい中、お越し頂き、ありがとうございます。
まだ、学生同士の私ではありますが、今日は婚約のご報告をさせていただきたいと思います』
朔夜が挨拶を終え、今度は私の番。
『皆様、本日はお越し頂きありがとうございます。まだまだ未熟な私達ですが、これからも暖かく見守って頂きたく、婚約のご報告をさせていただきます』
私が挨拶を終えると会場から拍手が沸き起こる。
反対はされていないみたいでよかった。
朔父『月城グループは息子、朔夜が高校卒業すると同時に、息子に継がせる予定でいます。楠家との縁談により、月城グループは楠コーポレーションと業務提携します。』
父『楠コーポレーションは、娘、杏奈が高校卒業すると同時に、娘に継がせる予定でいます。二人には、結婚し、夫婦共々会社をもり立てて言ってもらいたいと思っております』
(は?娘に継がせるって私!?んなの聞いてねぇぞ!?)
父の言葉に困惑する私。
会場の人達もざわつく。
多分、私のような小娘が継ぐ事が心配なんだろう。
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