東方闇纏録～改～

始まり

〈？？？〉

暗い・・・浮いている？水の中にいるのか？

ん？水が抜かれている？

「ゴホッ、ゴホゴホッ。」

クッ、肺の中に・・・いきなり空気が入って・・・。

「目覚めたかな？」

誰・・だ。

「喜びたまえっ！君は英雄に成れるぞ、君がいれば争いは無くなり平和になる！
嬉しいだろう、嬉しいはずが無い！」

何を言っている？
いや、とりあえずは・・

「誰・・だ、・・・何故・・争いが・消える？」

「ん？私が誰かかい？
只の争いが消える事を望んでいる一介の科学者だよ。
まあ、呪術とか魔法も噛っているがね。

それと何故争いが消えるかだったね。
いやいやよく聞いてくれたよ！まず私は何故争いが起こるか考えてみたんだ。そしたら殆どが憎悪や恨み、嫉妬等の感情だったんだよ。・・・・そして思いついたんだ。
負の感情が原因だったら捌け口を作ればいい。
誰か一人全てから憎まれ恨まれ嫉妬され、全ての闇を背負うモノがいればいいとね。

それが君だよ。」

何だ・・と。・・・ふざけているのか・・・・・こいつは。