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「ああ、君が死ぬことはないから安心したまえ。
生け贄が死んでは意味が無いからね。
・・・・・そうだなぁ、大体十八~二十二歳で不老になるね。
それに、肉体的に不死になっても精神が死んだら意味がないし、精神的にも不死になって貰おうか。
馬鹿共が目指す不老不死になった気分はどうだい?」
ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなフザケルナッ!
「ふざ・・け・・・るな・・・。」
死が無いだと・・無限に・・・無限に生きろと・・・・恨まれ・・呪われ続けろと、孤独に生き続けろと言うのか!
それでは・・・それでは余りにも・・・。
「お披露目にはもう少し掛かるから、少し眠っててくれたまえ。
なに、心配するな。
次に目が覚めれば本当の不死になっているから、むしろ喜びたまえ。」
「ツッ!」
ああ、・・・不死になど成りたくない。
成りたくなど・・・無い・・・・のに・・・・。
〈科学者〉
「眠ったか。」
楽しみだなあ、争いも無く平和な世界が目に浮かぶようだよ。
早く、早く完成させなければ!
「そのためにも、まずはカプセルに入れなければな。」
やれやれ、研究ばかりしている身では辛いな。
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