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-サイクロンズ選手寮-
午後7時頃、寮の一室がやけに騒がしい。
桜井「お前らいつまで部屋にいるんだよ?」
亘「いいじゃねえか、今 日くらい。」
伊月「そうそう、同期が俺達しかいないんだからな。」
高橋「しかし、お前のような奴がなんでトレードされたんだかな~。」
伊月「なんだ?高校の時そんなにすごかったのか?」
高橋「すごいも何も、高校生で氷室からホームランを打ったのはコイツだけだからな。」
氷室とは高橋と同じ高校で150㌔後半の投球で注目され、棒伊高校の優勝に貢献した。
伊月「氷室って、あのレッドフェニックスのエースの?」
桜井「まあな。」
高橋「あいつは向こうでどうだった?」
桜井「俺は向こうじゃ二軍暮らしだから、わからねぇよ。」
高橋「ふ~ん。」
その時、寮の放送スピーカーから声が聞こえた。
『明日の朝十時にミーティングがあるので、遅れずに出席するように。』
高橋「ミーティングか、何を言うんだろな?」
伊月「オープン戦のメンバー発表かなんかじゃないか?」
桜井「試合にでてぇな~。」
そうして、夜は更けていった。
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