2601人が本棚に入れています
本棚に追加
「人形?知らないわよ?」
母はよくわからないというような表情をしながら言った。
父は昨日から出張だし、兄弟はいない。
母に心当たりがないと言うなら自分の部屋にあのような人形があると言うことはあり得ない...
しかし少年は深くは考えず明日学校に行くついでにごみ捨て場に置いていこうと考えた。
それから夕食を食べ、すぐに自分の部屋に戻った。
人形も部屋のすみに変わらない姿で座っている。
にしても汚い人形だ。金髪の髪の毛はほつれ放題で服の布は破けぼろぼろになっている。
少年は感心なくそう思いながら12時30分にベッドに入るまで学校の宿題をした。
人形の視線など感じなかった。
最初のコメントを投稿しよう!