第2話『レインクリス星の王女』

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―宇宙― ここに一つ滅びた星が一つ… すべての命が滅びた地にたたずむ謎の三人。 ????「この星にもなかったな…お前の予言がまた外れたな、ナロロ」 ナロロ「うーん…『コレ』がここだって言ってたんだけどネ~?ゴメンネ?ラグ兄」 ラググ「それはアテにならん…まぁいい。次はどの星だ…?」 死に星で何も気にせず会話をする二人の宇宙人。 この鋭い目つきに四本の蒼角を生やし、竜のような尻尾を生やしているこの男の名はラググ。 巫女のような容姿をし、先端に赤い水晶が付いた杖を 持った少女の名はナロロ。 ナロロ「え~と、次の星は~……地球(ポコペン)だって!」 ラググ「地球(ポコペン)?なんだ…その星は…」 ナロロ「さぁ?けど文明の遅れた星みたいだよ?」 ラググ「そんな星にとても『アレ』があるとは思えんが行ってみるか…どうせなければ憂さ晴らしに、滅ぼせばいい…行くぞ」 ナロロ「だね!……これで見つかったらいいんだけどね…。行くよ!クリリ~!」 一瞬悲しそうな顔をするナロロ、がすぐに陽気になりもう一人の宇宙人の名を呼ぶ。 クリリ「~~~♪~~♪」 死体の山の上で虚ろな目をして鼻歌を歌っている。 全身蒼白で、両手に黒と白の腕輪、そして片目は漆黒に染まっている、二人より一回り小さな少女クリリ。 ナロロの呼び声が聞こえていないようだ。
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