1.機械のココロ

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流石に、深夜1時半に愛想振り撒くのは、キツいものがある。 それでも、彼女が深夜勤務に拘る(コダワル)のには、ちょっとした理由があった。 (…此処なら、必ず誰かが居る) 晶は、孤独がキライだ。 深夜のマンションに独りで居られない。 独りで居ると、どうしても“癖”が出る。 だから彼女は、深夜のコンビニで働き続けた。 「戸塚さん、」 「はい?」 客の来ないレジカウンターで、ボーッとしていたら店長に声を掛けられた。 「お客さん、一段落付いたから、休憩行っといで」 「あ、はい。分かりました」 じゃあ、休憩頂きます。 と声を掛け、バックヤードに向う。 小さな休憩室に入り、ロッカーから鞄を取り出して、椅子に腰掛けた。 鞄の中から、コンビニおにぎり二つとお茶、ついでに携帯電話も取り出すと、チカチカと点滅していた。 .
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