屈辱

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やがて自己の欲求を満たし脱力した夫は、わたしに背を向けくうくうと寝息を立てる。 今までおふざけで悪戯に、下腹部についた脂肪を摘まれたことは何度かある。 しかし、さっきのように露骨に……セックスの途中で、腰を固定するための道具として掴まれたのは初めてだ。 わたしは屈辱のあまりにふつふつと沸き上がる、右下を横に寝るのが一番落ち着くという理由で、わたしに背を向け眠る夫の横っ面を張り倒したい衝動を抑えた。
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