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「だけど、律子って、鼻の横の頬っぺのシワ、けっこう深いよね」
わたしは、ドキッとしてお節介なことを言う、ユウコをキッと睨んだ。
鏡を見るたび少し気になっていたのに……
大丈夫。私もあるから、とユウコは笑う。
「四十も近くなると、シワも増えるわよ~。あたし、笑うと目の回りスゴいしぃ!」
ミカが目尻をピンと引っ張ってハニワのように横に伸ばした。
「だけど、ナオミはシワ少ないよね!?」
「ホントだ!羨ましい。何かお手入れとかしてる!?」
確かにナオミは子育てに忙しく、なりふり構わないわりには綺麗な肌をしている。口の横の法令線(ほうれい線)もほとんど出ていない。
メイクをしてそれなりの服装をすれば二十代でも通りそうだ。
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