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「こうやって、頬をほっそりさせると……」
肉のたるみが原因で深く刻まれているように見えていた法令線が、すっと消えた。
「大塚さんは、まだくっきりと法令線の出る年齢じゃないんだ。
目の回りのシワは目立たないでしょ!?」
確かに目の回りやおでこのシワはあまり気にしたことがない。
「あの……あと、頬の赤いのも何とかなりませんか？メイクしても隠れないんです。ずっと……」
はい、はい、とヒラヒラ手を振って、須崎がまたカチャカチャとマウスを操作する。
便利な物は日々進歩してゆく。ボタン一つで色々と顔のパーツを変えてシミュレートできるようだ。
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