3800人が本棚に入れています
本棚に追加
/128ページ
自分の身体は常に完璧に保っておきたい。
気になる部分をあらかた治したわたしは、須崎ドクターに尋ねてみた。
「この、お腹の妊娠線は消せないのでしょうか?」
うっすらと、おへその下から繁みにかけて、くねくねと蛇の這ったような筋が数本走り、白い肌を裂いている。
上の子の時はできなかったのだが、下の子を身篭ったとき、体重が10キロも増えたので、膨らみすぎたお腹の皮膚が割れたのだ。
「まぁ、無理だね」
須崎は素っ気なく返事をした。
最初のコメントを投稿しよう!