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よかった……!普通の人だ。
緊張で凝り固まって、注文したアイス・ティーにも口を付けられなかったのだが、面接に現れた男性は、一見営業マン風のスーツをビシッと着こなした爽やかな青年だった。
こんな仕事を選んだのだからと覚悟はしていたものの、チャラチャラした茶髪の若者や、いかにもというふうなヤクザっぽい風体の男が現れたらどうしようかと思っていた。
「はじめまして。大塚さん……ですよね。
そんなに緊張しないでリラックスして。
って、最初はみんな緊張して来ますけどね」
感じの良い話しやすそうな人。
とても風俗店の店員には見えない。
少し張り詰めていた糸が解けた気がした。
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