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いきなり店に訪ねて行くには気が引けたので、二駅先にあるファミレスのチェーン店で面接をしてもうことにした。
ここなら人に紛れて目立たないし、知り合いに出会う可能性もない。
「ほんとうに３９歳になられるんですか!?
へぇ～～見えないなぁ！
それじゃ、失礼」
わたしは、バックの中から折り畳んだ免許証のコピーを手渡した。
あらかじめ身分証を用意するように伝えられていたのだ。風営法に関係があるらしい。
個人情報を渡すのに躊躇いはあるが、この際致し方ない。
面接官の青年は、ボトックスの注射を打ったあとに撮影した免許証の写真のわたしと、実物のわたしを交互にしげしげと眺めている。
「あっ、ホントだ！
でも、若く見られるでしょ!?
スタイルもいいし。
ウチみたいな熟女専門店じゃなくてもフツーに高級店で働けそうだなぁ！」
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