最奥の桜

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「おまえらぁ! 列から離れるなぁ! 何時までも中学生気分でいるな!」  それは正に怒号と呼ぶべきものだった。俺ときよはビクッ!っと身体を震わせた後にそそくさと列に入っていった。  今の先生のあだ名は『怒鳴奴(どなるど)』に決定だな。  うん。我ながらナイスネーミングセンスだ。 「……ん? 顔がにやけてるぞゆう。なに考えてんだ?」  きよ、お前は俺の表情がすぐわかるんだな。さすが腐れ縁……。 「……ま、後で話してやるよ。今は後に続こうぜ? また怒鳴られるのは勘弁だしな」 「……まぁな。でもよ、ちゃんと教えろよ?」 「わーってるって。俺が約束を破った事があったか?」  優等生な俺は約束を破ったことが1度もない!……はず。 「あるではないか。……いや、まだわからぬか。来てくれれば約束は果たされるしの」 「え? なんか言ったかきよ?」 「……はぁ? 突然どうしたんだよ? 俺は話してなんかねぇぜ?」  ……今、確かに声が聞こえた気が……。気のせいか 「全くどうしたんだよ? ほら、しっかりしろよ!」  きよがポンッと俺の背中を押した。 「……あ、ああ」  なんなんだか? ま、疲れてるんだろうな  
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