第3章

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お互いの身の上話も終わり、一段落してから浩輔は切り出した。 「さて。そうと決まればとりあえず買い物だな。もしかしてスーパーとか言った事ない?」 心配そうに浩輔は俺に聞いてきた。 「あぁ。それは大丈夫。俺の親父の会社スーパーだから。“ハニービー”ってスーパー知ってるか?」 浩輔の目が大きく開き、信じられないといった風に、 「ハニービーってあの?ハニビ?全国に何店舗もあるやつ?」 と、声を震わせながら聞いてきた。なので、俺は、 「あぁ。多分それ蜂のマークの黄色いスーパー。」 浩輔が驚きの隠せない顔で俺の顔を見ていた。俺はなんだか恥ずかしくなった。 「何だよ!そんなに見つめられても困る!」 「いやごめん!だってハニビだよ?イオンと並ぶくらいの大手だったから…。実感沸かなくて…。」 「イオンは親父の会社の1番のライバルだな。あそこの社長なかなかのやり手だから。」 そんなことを話しているうちに時間はあっという間に過ぎていった。
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