第3章

4/7
前へ
/56ページ
次へ
「紹介するね。こいつは葵和彦。こんな成りしてるけど、一応同い年だから!そんで、こっちが霞潤。不器用だけどいいやつだよ!」 互いに紹介されてなんだか恥ずかしい気持ちになったが、俺は一応 「よろしく。」 とだけ言っておいた。 すると葵和彦が 「椿の相手は大変だろう。あんまりしつこく付きまとっていると嫌われるぞ、椿。」 「そんなことないもん!潤は俺が高校に入って始めての友達だもん!ね!潤!」 意地を張っている浩輔を見て俺は可愛いと思ってしまった。 (重症だ。俺本気で浩輔のこと・・・。) 黙っていると首をかしげながら俺の顔を覗き込む浩輔の顔があった。 「どうしたの?潤。もしかして本気で俺のことウザイと思ってる?」 不安そうに聞いてきた浩輔はやっぱり可愛くて、俺は動揺しながら、 「そんなことない。俺は浩輔に結構救われたから!ウザイなんて全然思ってないからな!」 その言葉を聞いた瞬間に浩輔の顔が満面の笑みに変わり、俺は一安心した。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

339人が本棚に入れています
本棚に追加