第3章

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すると意外なところから怒鳴り声にも聞こえるような声で 「おまえらなぁ!!身体によくないだろ!!もう!一人分も三人分も変わんないからお前らのは俺が作ってやるよ。」 思いもよらない助け舟に俺と浩輔は目を見合わせて、 「マジで!!和彦!!いいの?」 呆れたように葵が 「昼飯だけインスタントとかならわかるが、朝食と夕食はちゃんとした飯を食え。そんな現代の日本人みたいな生活俺が許さない。」 そして浩輔が嬉しそうに、 「ありがとう和彦!潤も御礼言って!!こういうときはありがとうって言うんだよ!」 こんな経験のない俺に浩輔は教えてくれた。俺は恥ずかしがりながら、 「おぅ!葵。サンキュな!」 「まぁ、お前らの口におれの料理が会うかはわからんがな。」 葵は優しく微笑みながら言った。すごく頼れる。なんだかお兄ちゃんがいればこんな感じなのかとおれは思った。 こうして、楽しいGWが幕を開けたのだ。
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