339人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
翌日。朝早くから浩輔が起こしに来た。
「じゅーん!おーはーよー!朝だよー!!」
何度言っても起きない。
実は昨日の夜、翼の家に泊まりにいくことになってからの俺はなぜかそわそわしていた。
楽しみだった。初めての友達の家でのお泊り会。楽しみすぎて、眠れなかった。なので、浩輔が起しに来てもなかなか目が開けられなかった。
「潤ってばー!起きてよ!翼来ちゃうよ?」
起きない。
「もう!潤ってば置いてくよ?」
起きない。
「もう!潤!」
バっ!と起き上がったと思うとなぜか潤は浩輔を引き寄せ、またベッドで眠りについた。
「うわぁ!ちょっと潤!なに寝ぼけてるんだよ!起きろって!!」
すっぽりと潤の腕の中に入り、もがいて騒いでいる浩輔が言った。
もがけばもがくほど、潤の腕は離そうとしない。
「潤!ちょっと!こんなことしてるとキスしちゃうぞ!!」
そう言った瞬間。潤の目が開いた。
最初のコメントを投稿しよう!