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「うぉ!浩!お前何人のベッドでやってるんだよ!」
浩輔が呆れたように言い放った。
「潤が寝ぼけてやったんだろ!覚えてないの!」
潤には全く記憶がないようだ。
「ホントに覚えてないの?」
浩輔が上目遣いで聞いてきた。
「あぁ。全く。」
「それはわかったんだけどさ、早く離してくんない?」
ふっと気がつくと浩輔はまだ潤の腕の中にすっぽりと入っていた。
「うわぁ!すまん!浩!」
俺は鏡で見なくてもわかるぐらい自分の顔が赤いと思った。っというか顔が熱かった。
「潤ったら顔真っ赤だよ。かわいい!」
「なっ!お前!そんな…!」
「さて。そろそろ準備しないと翼来ちゃうよ。早く起きて。」
いきなり冷静さを取り戻した浩輔が今まで起きたことがまるでなかったかのように言った。
「おおぅ!ちょっと待ってろ。今準備するから。」
「俺自分の部屋戻っているから、準備終わったら来てね。」
「わかった。」
そういって部屋を出て行った浩輔が見えなくなった瞬間俺は床に座り込んだ。
(なにやってるんだよ!俺は!いくら浩の夢見ていたからってあんなこと…)
また自分のしたことを思い出して赤面してしまった。そんなことを考えながらまたボーっとしてしまいそうだったので、シャワーを浴びにいった。気分を変えるにはちょうどいい。
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