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教室の扉の前で立ち尽くしていると、後ろから声をかけられた。
「お前。邪魔なんだけど。」
意識が戻り振り返ると、深い青の髪に青い瞳の整った顔立ちの男が俺の後ろに立っていた。
声も大人っぽく、ほんとに同い年かと疑いたくなるように、落ち着いた雰囲気が漂っている男だった。
「あ。悪い。」
俺は慌てて教室に入り、自分の席を探した。
偶然だが、俺はその女の子みたいな生徒の隣の席で、俺は少し緊張しながら席についた。
そうしていたら、女の子みたいな生徒とさっきの男が話しをしていたのが聞こえてくる。
「翼。おはよ!中学でも同じクラスだね!よろしく。」
「浩輔。おはよう。今日も元気だな。俺もお前と同じで嬉しいよ。」
女の子みたいな生徒-浩輔と呼ばれていた。やっぱりここに女の子がいるわけにないよな。
っと、俺はちょっと安心した。
落ち着いた雰囲気の男は翼と呼ばれていた。この二人は小学校のころからの知り合いなんだろうか?なんだかとても気になった。
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