339人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
俺も今日は色々あって、疲れたので、まぶたが重い。眠たそうに目をこすっていると浩輔が
「潤ももう眠い?お布団敷く?」
と、優しく言ってくれた。俺はその言葉に甘えて少し寝ることにした。
「あぁ。今日はいろんなことがあったから疲れた。もう寝るな。」
そういって浩輔が慣れたように布団を押し入れから持ってきた。
「どこになにがあるかわかるんだな。」
「うん。小学生のころはよく泊まりに来てたから。翼の家の両親も多忙で家を空けることが多かったんだ。それに、晶が寝付くまで翼戻ってこないと思うから。」
そういいながらてきぱきと布団を敷いてくれた。
「はい!準備OK!歯磨きして寝るか。」
「浩輔ももう寝るのか?」
俺はまだ元気な浩輔を見て言った。
「ん?何?一緒に寝てほしいの?一人じゃ眠れない?」
と、ニヤニヤしながら言ってきた。
思いもよらない一言に俺は目が覚めた。
「な!何馬鹿なこと言ってるんだよ!」
「冗談だよ!もうそんなに怒んないでよ。」
そういってふざけていると翼が戻ってきた。
「なんだ?もう寝る準備か?まぁ、俺も疲れたし、今日はもう寝るか?」
翼の提案でみんなもう寝ることになった。
リビングに3つの布団を敷いて川の字になって寝た。翼、浩輔、俺の順番に、こんな感じに寝たのは初めてだったので、ちょっと嬉しかった。布団に入ってからもずっと話をしていた。そして俺は知らないうちに眠りの淵に誘われていた。
最初のコメントを投稿しよう!