第2章

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あの桜並木の下で浩輔と友達宣言してから2週間が経った。実は浩輔も寮生で、部屋も隣同士だった。俺は少し運命を感じた。 浩輔と過ごす日々は俺にはすべてが新しくて新鮮なことばかりだった。 そういえば、翼とも友達になった。最初は大人っぽい雰囲気があると思っていたが、やっぱりまだ中学生。子どもっぽい一面を垣間見ることも多々あった。俺たち3人はいつも日が暮れるまで遊んで、実家通いの翼と別れた後は寮のどちらかの部屋で夜中までずっと話していた。 浩輔の話は嘘かホントか分からないことだらけだけど、たくさんの武勇伝を聞かされた。その話はどれも面白く、俺を夢中にさせた。
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