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暫し無言でサンプルを眺めたあと、二人同時にガラスから身体を離した。
「戻るぞアメリア、もうすぐ時間だ」
「はい!リナさんとガウリイさんに報告しないとですね!」
一歩先から振り返り呼べば、嬉しそうに笑って後に続く。ご機嫌な彼女の様子につられつい微笑みながら、二人の元来た道を帰る足取りは軽い。
約束をした拠点を軸に丁度反対側では、自称天才魔道志と伝説の勇者の末裔が二人並んで焼き肉に熱い視線を注いでいるとは知らず。
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