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NEXT三話のまだ距離のあるゼルアメ
「ここは二手に別れましょう」
リナが提案した。
「そうですね。こんな広い街ですもん」
リナの真剣な顔につられ、アメリアも少しだけ声を落とし賛同する。
「あたしはガウリイとあっちを探すから、ゼルとアメリアは反対側を任せたわ。正午にここ、街の中央で落ち合いましょう」
「了解です」
「じゃあまた、昼にな」
そう言ったガウリイの瞳は、豊かな期待に輝いていた。
「これだけ大きな街だもの‥何かしらの名物料理があるに違いないわ!」
グッと拳を握り、リナは力強く言い放つ。
「ええ、リナさん!やりましょう!わたしたちのお昼ご飯のために!!」
リナと同じように、両の手を胸の前で握り、アメリアは返す。
少し離れたところから、盛り上がる三人の会話を嫌でも耳にし、ゼルガディスは隠すことなく溜息を吐いた。
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