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もう夕暮れになった
六甲山からの冬の風は
冷たい 今は真冬だ
毛布を一枚ずつ貰い
おにぎりを二つ貰えた。
三人共 パジャマに
カーデガンぐらいしか
着ていない、
着の身着のままで
何も持ってはなかった。
幸恵が聞く
「お父さんやお母さんは、大丈夫かなぁ?
きっと助かるよね!
今きっとくるよね」
恵美とひとみは
静かに頷く
三姉妹は 不安と悲しさで 無口になていた、
寒さを凌ぐため
寄り添い合い
おびえた子犬のように
不安な夜がきた。
誰もが不安におびえた夜だった。
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