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「なぁ………」
俺は潜望鏡から、目を離した。
マンボウの姿は脳裏に焼きついている。
この感動を、胸に持っているうちに、俺は伝えなければ。
このために俺はミナを誘ったのだ。
全てはこのときのために。
そして、これからのために。
「……何?」
「俺と………」
心臓がばくばくと波打つ。
けれども、チャンス、つまりはタイミング、なのか。
今しかない、と思えた。
ミナがこちらを見ている。
俺もミナを見ている。
「俺と、さ」
「……………うん」
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