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「てめぇらー! ここにいるのが俺たちの艦長を掻っ攫った
ハゲタカ様だ! よーくめんたまひん剥いて焼き付けとけ!」
怒号。
咆哮。
そして、諦めたような視線。
その中で、俺とミナは所在なしげに立っていた。
ドックにあるパブ。
俺がミナと婚約してから三日目。
俺は海兵たちに呼び出された。
ほぼ連行されるような形で、連れて来られたのだった。
「だがしかーし! まだ結婚が決まったわけじゃぁない!
俺たちの希望! 最後の砦がまだ残っている!」
怒号。
咆哮。
「七つの海を渡った男! 俺たちの心の親父!
第三潜水艦隊を束ねる男、水原ゴウ総司令だぁぁぁぁぁぁ!」
ドアが開く。
あまりにもいかつい男が、物凄い存在感を放ちながら現れた。
怒号。
怒号。
怒号。
爆音と言っても良いほどの声。
皆が皆、好き勝手にほえていた。
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