End Episode

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「おい! 『ハゲタカ』! 酒、のめるだろ!?」 遠くからゴウに声をかけられる。 「こっちに来いよ! お前のために席を空けといてんだ!」 俺は、ふらふらと立ち上がる。 様々な、称える声やけなす声や、入り混じる中を抜けて、 俺はゴウの待つテーブルへ、どっかりと腰をおろした。 「マスター! 俺と同じもんをこいつにも!」 注文してから、ゴウは俺のほうを見る。 「お前になら娘をやっても良い、そう言える奴を探してきたが  お前もどうやらそれにはあてはまらんようだな」 だがしかし、とゴウは言う。 「俺の見る目が正しければ、お前は俺が愛した人と同じ目をしてやがる」 酒を一口ぐい、と飲んで、ゴウは懐から拳銃を出した。 「これ、お前にやるよ。俺の愛した人が使ってたもんだ」 「………いいのか?」 「お前には決定権はねぇ。俺がやると言ったからには  死んでも受け取ってもらう!」
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