First Episode

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俺が木陰を占領する形となっていたので、 少女の体は木陰から半分でてしまっていた。 俺は無言で少し左に寄った。 「焼けちまうぞ、もっと詰めろよ」 俺が寄ったのは、少女の白い肌が焼けてしまうのが、 何か好ましくないように思えたからだった。 だから、俺はそれを少女に素直につげた。 「お前、肌白いんだから焼けちまうともったいないだろ?」 少女は一瞬きょとんとして、おずおずと俺のほうに動いてきた。 「………私のこと、嫌いじゃないの?」 「……好きも嫌いもねぇよ」 どういうつもりで彼女がそう聞いたのかはわからなかったが、 俺にはその質問は不思議だった。
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