First Episode

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「………昨日、来なかった、から」 俺が黙っていると、少女は話し始めた。 「昨日、来なかったから……私に会いたくないのかな、って」 さっきも避けられたし、と少女は付け足す。 「昨日って……お前、昨日は雨だったろ?」 「……うん、でも、暇な時間、少ないから」 多くは語らなかったが、俺には少女の言いたいことが理解できた。 潜水艦乗り、しかも艦長ならば、休みは少ないのだろう。 「今日は暇なのか?」 「……臨時でね。お休み」 へぇ、と俺は呟いて、視線を海に戻した。 でも、と俺は言う。 「大事な休みだろ? こんなとこに来てていいのか?」 俺は疑問を投げかける。 「もっとぱーっと遊ぶとかさ。金持ってんだろ? 艦長だし」
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