プロローグ

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午後3時 男は研究室に入り先ほどの若い男に 「研究員を全員呼べ。すぐに会議をする」 と言った。 若い男は頷きすぐに研究室から出て行く。それを見送ったあと男は誰もいなくなったはずの研究室に良く響く声で言った。 「そこにいるのだろう?玲花」 玲花と呼ばれた少女は影で見えないところから出てきた。 「お前はどうする?ゲームに参加するか?それとも私と共に見物するか?」 そう言われ玲花は 「ゲームに参加するわ。そして最後まで生き残って腐った貴方を殺してあげるわ。お父様」 そう言われ博士は少し悲しそうな顔をしながら 「そうか…。ならお前に殺されるのを楽しみに待っているよ」 そう言い大きな窓の方に顔を向けた。 玲花はそれ以上話さなくなった父親に背を向けその研究室から出ていった 「狂ってしまった私を早く殺しに来ておくれ」 誰もいない研究室で男は1人呟いた…
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