1章《私の天敵》

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私は教室に入る一歩手前で立ち止まった。 そして後ろを振り返った。 やっぱりアイツだった。 頭にきていたので、私は言った。 「いつまで私に付きまとうつもり!」 するとアイツは突然のことでびっくりした顔で私を見る。 「なにキレてんだよ」 「キレてない!」 「そういう奴ほどキレてるんだよ!」 そう言ったあとに長州小力風に 「キレてないですよ」 と、おどけた。 コイツは私の神経を逆撫ですることがどうやら好きみたいだ。 どうしようもなくムカつく男だ!
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