厄介な転校生

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登校出勤時間で道行く人が多いにも関わらず、そんな中を私はお姫様抱っこだなんて真似をされたまま学校まで運ばれたんだぞ!? しかも今は同時間帯の校門。男女、学年問わず小中高の生徒が通る場所でこんなことをされては流石の私でも羞恥心が耐えられん。 「早く下ろせ!」 「明日が弱体化してしまう日で弱りかけている時雨に抜け出せるんならやってみてもいいぜ?」 「ぐっ……」 そう、吸血鬼特有の弱体化してしまう日が明日なのだ。その日の三日前ぐらいからは身体能力と魔力が次第に落ちていき、前日にはそこらの人間と変わらない歳相応の身体能力と魔力量になってしまう。 響亮め……全ては計画の上での行動か……!
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