厄介な転校生

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「今の時雨なら色々出来そうだな……」 「はやく下ろせっ!」 「よし、保健室か体育倉庫行こうぜ!」 「やめんか馬鹿」 一瞬力が弛んだのを見計らって響亮の腕から飛び降りる。 あ~、恥ずかしかった。 「私を辱めてそんなに楽しいかッ!」 「うん。かなり楽しい」 「……もういい」 朝から疲れた……。もう嫌だ。 屋上は暑いだろうし、今日は教室で空でも見てよう。 後にこれを悔やむことになったが今は気付けなかった。 「一定以上私に踏み入らないでくれ……」 もう裏切られたくないんだ。誰にも。
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