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「わああ!」
私は鼻がくっついてしまいそうなほど近くにいた変なウサギから、すぐさま数歩後ろへ下がった。
ウサギは、笑っている。
「やあ、こんにちは」
ウサギはもう一度同じ挨拶を繰り返した。
「・・・」
私は驚きでバクバクと激しく鳴る胸に手を当てて、じっとウサギを見た。
「やあ、こんにちは。」
ウサギは、また同じ言葉を繰り返す。
挨拶を返さなくては。
そう思った私は、一度深呼吸をすると挨拶を返した。
「こんにちは」
軽く頭を下げてウサギに挨拶すると、ウサギの顔はパァっと明るくなった。
「こんにちは!こんにちは!」
ウサギは嬉しそうに跳ねながら、「こんにちは」と繰り返した。
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