0人が本棚に入れています
本棚に追加
するとウサギは先ほどと同じように、鼻先がくっついてしまいそうな程近くに来た。
一瞬で。
私はびっくりしていると、ウサギは口を開いた。
「…うさぎさん」
ウサギはぽつりと呟いた。
先ほど私が言った言葉と同じ、けれどイントネーションが少し違った。
ウサギはそれを呟くとじっと私を見たまま黙ってしまった。
この距離で、見つめられて、黙られると本当に気まずい。
「…ウサギさん?どうかしたの?」
最初のコメントを投稿しよう!