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するとウサギは先ほどと同じように、鼻先がくっついてしまいそうな程近くに来た。 一瞬で。 私はびっくりしていると、ウサギは口を開いた。 「…うさぎさん」 ウサギはぽつりと呟いた。 先ほど私が言った言葉と同じ、けれどイントネーションが少し違った。 ウサギはそれを呟くとじっと私を見たまま黙ってしまった。 この距離で、見つめられて、黙られると本当に気まずい。 「…ウサギさん?どうかしたの?」
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