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するとウサギは私の肩をがっちりと掴み、揺さぶられた。 「うさぎさん!うさぎさん!」 ウサギは挨拶を連呼していたかの様に、今度は「うさぎさん」と連呼し始めた。 ずっと揺さぶられていては気持ち悪くなる、とウサギを止めようと腕を掴むが背丈はそれほど変わらないのに、力でウサギには勝てなかった。 「ウサギさん!離して!」 そう言うとウサギはもっと私を揺さぶった。 「違う!うさぎさん!うさぎさん!」 ああ、そうか。ウサギさんではなく、うさぎさんなのか。 そう理解した私は、うさぎと同じ様に「うさぎさん」を危機一髪の時の呪文の様に連呼した。 「うっうさぎさん!うさぎさん!」 ピタリ、とうさぎは止まった。
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