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剛「ゆ、雄介!?」
今、入って来た奴は下野雄介。
俺と一緒で俳優をしている。
俺・直貴と仲良しで、俺からすれば可愛い弟的存在。
「グスン…グスン…」
雄「あぁ~!剛兄が子供泣かしてる~」
遅刻して来るなり、最初の台詞がそれか~!?
どういう奴なんだよ。
剛「違ぇよ!勝手に泣き出したんだよ」
雄「剛兄が何か言ったからなんじゃないの?」
剛「それは…」
雄「図星~?」
「ゆ、雄ちゃん…」
雄介が剛史をからかっていると、男の子のが雄介をあだ名で呼ぶ。
雄「どうしてオイラの名前を!?」
剛「いや~こいつ、直貴だって言い張るんだわ」
雄「そうなの?」
「僕は直貴ですって!!」
「どれどれ~?」雄介は、腰を低くして男の子の顔を覗き込んだ。
雄「ん~?あっ!そうだ♪」
ギュッ!
「ちょっ…雄ちゃん!?」
雄「やっぱり…」
突然男の子に抱き着く。
そして一言。
雄「剛兄、この子…直貴だべ」
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