贈り物

8/12

84人が本棚に入れています
本棚に追加
/71ページ
  剛「ゆ、雄介!?」   今、入って来た奴は下野雄介。   俺と一緒で俳優をしている。 俺・直貴と仲良しで、俺からすれば可愛い弟的存在。   「グスン…グスン…」   雄「あぁ~!剛兄が子供泣かしてる~」   遅刻して来るなり、最初の台詞がそれか~!? どういう奴なんだよ。     剛「違ぇよ!勝手に泣き出したんだよ」 雄「剛兄が何か言ったからなんじゃないの?」 剛「それは…」 雄「図星~?」   「ゆ、雄ちゃん…」     雄介が剛史をからかっていると、男の子のが雄介をあだ名で呼ぶ。   雄「どうしてオイラの名前を!?」 剛「いや~こいつ、直貴だって言い張るんだわ」 雄「そうなの?」   「僕は直貴ですって!!」     「どれどれ~?」雄介は、腰を低くして男の子の顔を覗き込んだ。   雄「ん~?あっ!そうだ♪」     ギュッ!   「ちょっ…雄ちゃん!?」   雄「やっぱり…」   突然男の子に抱き着く。 そして一言。             雄「剛兄、この子…直貴だべ」
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加