贈り物

9/12

84人が本棚に入れています
本棚に追加
/71ページ
  剛「おいおい…、冗談はやめろよな」 雄「冗談じゃないです」   雄介…頭大丈夫か!? どっかでぶつけて変になったか!?   剛「どうして、その子が直貴だってわかるんだ?」 雄「匂いです」 剛「匂い?」 雄「うん。オイラ…色んな人に抱き着いてるから、その人の匂いがわかるんです」   その説明を聞いて呆れてしまう。 ツッコミ所満載だろ!(笑)     剛「お前は犬かよ!どんな嗅覚してんだ?」 雄「酷い…。せっかく説明してあげたのに」 剛「いや、誰だってツッコミたくなるって…」 雄「と・に・か・く!この子は直貴なの!!」   頬を真っ赤にして訴える雄介。 わかったよ!もうそういう事にしといてやるよ。     「雄ちゃ~んありがとう…グスン」   雄「いいって!もう泣くなよ~」 直「だって…だって…剛兄、全然わかってくれないんですもん…」   両手で目を擦り、泣きじゃくる直貴。   子供の姿で見てしまった雄介は、思わず「可愛い」と感じてしまうのであった。
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加