プロローグ

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ある貴族の家に双子の兄妹が生まれた。 「オギャ~!オギャ~!」 赤ん坊は元気な産声を上げそれを嬉しそうに両親は見ていた。 「さっそく魔力を計ろうか」 「……えぇ」 父は赤ん坊の魔力を計るために妹の方に手をかざした。 「………流石我が娘だ!! 幼いながらにして魔力が1500もあるぞ!!」 ※一般的な赤ん坊の魔力は大体500程度である。※ 「妹がこんなにも有るんだ兄の方はきっと……!」 父は兄の方に手をかざした。 しかし兄の方からは魔力の魔の字も感じられなかった。 「何故だ!?何故、魔力が無いんだ!?」 「落ち着いて下さい! まだ完全に魔力が無いと決まった訳では!」 母が父を落ち着かせると、父は落ち着いた様子で喋りだした。 「……我がシンクロード家に魔力の無いガキなどいらん!!」 父は妹の方を抱き抱え部屋から出ていってしまった 部屋に取り残された母は兄を抱きしめ泣いていた……
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