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「そういえばさ、3年の時同じクラスだった中谷、結婚したんだって。しかも、出来ちゃった婚!!」
普通に会話をしてきた葉月に安堵し、その会話の内容に驚いた私は葉月と昔話をして楽しんでいた。
葉月は以前と変わらず明るくて、志狼くんのネガティブ思考に引きずられていた私には眩しかった。
ふと視線を感じて、視線を転じると志狼くんが見ていた。
「な…なに?」
かなり不気味に感じて尋ねてみると、志狼くんがモソモソと答えた。
「楽しそうですね」
そう言うとふいと顔を背けられた。
何だ、あの反抗的な態度?!
昔は……。
後でシメてやる!!
自分の心の中で決意する。
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