幸せを君に

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自宅に持ち帰った仕事を片付けることにして、パソコンを開いた めぐがいつ起きてくるか分からないのでリビングで とりあえず今は特別急ぐような仕事も無いのだが集中して仕事をした 来客を知らせるチャイムが鳴り、一階の入り口に立つ人物を確認して自動ドアの解除をした 数分後、玄関のドアのインターホンが鳴り、玄関に向かう 『おはようございます。社長』 律儀なのか真面目なのか、暗唱登録しているにも関わらず、緊急の時以外繰り返される一連の動作は正直面倒くさい 『入れ』 そう言わないと、靴さえも脱ごうとしないのだ 親父の元運転手で新卒で働いていた頃からとにかく峰岸は真面目な人間だと認識していたが時々面倒くさい リビングに着いて、俺がソファーに座ると峰岸は傍らに立ち、キョロキョロしだした 『恵様はまだお休み中ですか?』 気を遣い小声で話す峰岸に苦笑した 『ああ』 『こちらが社長にお渡しする書類と、こちらが恵様の書類になります』 一旦、会社に寄ってきたと書類を手渡され、芹沢社長にも会って人事部からめぐの名義変更の書類を預かったと封筒を渡された 『ああ、済まない』 書類を受け取り、テーブルに置いた
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